立命館大学「情報」個別試験の配点・出題傾向と対策|2027年度入試にむけて

立命館大学「情報」個別試験の配点・出題傾向と対策|2027年度入試にむけて 大学別分析

立命館大学では、2026年度入試から一般選抜に「学部個別配点方式(情報型)」が新しく作られ、大学が独自に作った「情報」の試験が始まりました。この記事では、その最初の本試験となった2026年度(2026年2月7日実施)の問題をもとに、試験の構成や配点、出題の傾向を分析し、2027年度に受験するみなさんに向けた対策をまとめています。

2026年度立命館大学の個別試験「情報」の問題については別記事([全問解答・解説と対策はこちら])で詳しく解説しているので、そちらもあわせて読んでみてください。

2027年度入試では、新たに産業社会学部でも情報型(文系)が実施される予定で、「情報」で受験できる学部は8学部に広がります。まだ実施は1回だけなので、出題形式が今後変わる可能性もあります。

最新の情報は必ず大学の入試情報サイトで確認してください。

まず全体像をつかもう

立命館大学の個別試験「情報」は、試験時間80分・配点100点で、大問が4つ用意されています。内訳はこんな感じです。

大問テーマ出題形式
Ⅰ情報技術全般マーク+記述
Ⅱアルゴリズムマーク+記述
Ⅲモデル化マークのみ
Ⅳプログラミングマークのみ

ⅠとⅡには記述式が混じっているのに対して、ⅢとⅣはマークだけで完結します。前半の2問は「自分の言葉で組み立てて書く力」が問われるのに対して、後半の2問は「与えられた図やコードを正確に読み取る力」で勝負が決まる。この違いを知っておくだけで、これからの対策の時間配分がかなり立てやすくなります。

大学が本当に見ているもの

大学が公表している出題方針を読むと、繰り返し出てくる言葉があります。それが「用語を暗記しているかどうかではなく、その用語が指す仕組みを初めて見る場面でも使いこなせるか」という一文です。つまり、教科書の太字を覚えるだけでは足りない、ということです。実際、問題文もやや長めに作られていて、書いてあることを読んで「何が与えられていて、何を求められているのか」を自分で整理する力が、どの大問でも共通して求められています。

大問ごとの狙いも、もう少しかみ砕いてみましょう。

大問Ⅰは、情報技術の基礎知識を、初めて見る場面でもちゃんと使えるかどうかを見ています。大問Ⅱは、答えにたどり着くまでの手順を、自分で組み立てられるかどうか。大問Ⅲは、複雑な仕組みを「状態」と「操作」の図に落とし込んで、シンプルに捉えられるかどうか。そして大問Ⅳは、与えられたプログラムを読んで、それが何を計算しているのか正確に追えるかどうかを試しています。

今日から始められること

大問Ⅰの情報技術全般は、教科書の用語を丸暗記するのではなく、自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておきましょう。過去問や類題に取り組むときも、問題文を「与えられているもの」と「求められているもの」に分けて読む癖をつけておくと、初めて見る設定が出てきても慌てずに済むはずです。

アルゴリズムを扱う大問Ⅱは、いきなり複雑な問題に挑むより、手順を短く単純にまとめる練習から始めるのがおすすめです。なぜそのデータをその順番で整理するのか、理由まで自分の言葉で説明できるようにしておくと、記述問題での得点も安定してきます。

モデル化がテーマの大問Ⅲは、状態遷移図の基本――状態・矢印・開始と終了――に早めに慣れておくことが何より大事です。電卓や自動販売機、信号機のような身近な仕組みを、自分の手で図に描き起こしてみると、感覚がつかみやすくなります。

プログラミングの大問Ⅳは、書く練習より先に、読む練習を優先してください。順次・分岐・反復という3つの基本構造を意識しながらコードを読んで、「今のこの部分は分岐なのか、反復なのか」を都度確認する習慣をつけると、読解のスピードが着実に上がっていきます。いろいろな種類のプログラムに触れておくほど、本番での対応力も上がるはずです。

まとめ

配点だけ見ると4分野が均等に並んでいるように見えますが、実際に対策の中身を大きく分けているのは記述の有無です。ⅠとⅡは自分で組み立てて書く練習を、ⅢとⅣは正確に読み取る練習を重点的に。この違いを意識して時間を配分すれば、限られた対策時間を無駄なく使えるはずです。


情報の個別試験はまだ過去問の蓄積が少なく、独学だけで対策の方向性を確認するのが難しい科目でもあります。一人で進めるのが不安な場合は、個別指導で対策の優先順位を一緒に整理してもらうのも一つの手です。

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