【2026年度】電気通信大学「情報」前期の解答解説|全3問の傾向と答え一覧

【2026年度】電気通信大学「情報」前期の解答解説|全3問の傾向と答え一覧 大学別分析

2026年度の電気通信大学前期日程「情報」を解説します。

「2次試験で情報を選ぶかどうか迷っている」

「どんな問題が出るのか、まずは雰囲気を知りたい」

そんな人に向けて、この記事では全体の傾向と答えの一覧をまとめました。詳しい解き方は、大問ごとの記事で図を使って説明しています。

まだ解いていない人は、先に問題を解いてから読むと力がつきますよ。

電通大の2次試験で「情報」はどう扱われる?

電気通信大学は、東京都調布市にある国立大学です。学部は情報理工学域の1つだけで、Ⅰ類(情報系)・Ⅱ類(融合系)・Ⅲ類(理工系)に分かれています。

電気通信大学では、前期日程の2次試験で「情報」を選べます。「物理・化学・情報の3つから2科目」という形で、120分で2科目を解きます。配点は2科目で200点、情報は100点分です。ただし後期日程では情報を選べず、物理と化学が必須になります。

※入試制度は年度によって変わります。必ず大学の一般選抜のページで最新の情報を確認してください。

2026年度の出題の全体像

大問は3つで、知識問題・プログラム・思考問題と、役割がはっきり分かれています。

大問配点テーマ必要な力
第1問20点知的財産権、セキュリティ、尺度水準、公開鍵暗号、ネットワーク教科書の知識と、それを説明する力
第2問40点花が咲く範囲を数えるプログラム(累積和)配列と二重ループを手で動かす力
第3問40点立方体の頂点を動くロボット規則を読み解き、理由を記述する力

実際に解いてみると、とにかく文章量が多く、問題文を読み解くのに時間がかかりました。ただ、一問一問が難しいわけではありません。理科と合わせて120分なので、情報に使えるのは大体60分です。限られた時間の中で、ミスなく解き切る力が求められます。第1問では取りこぼさず、第2問・第3問の誘導にどこまで乗れるかが勝負だと感じました。また、記述問題もあるので、共通テストとは別に対策しておく必要があります。

答え一覧(自己採点用)

記述問題は解答の一例です。

第1問

設問答え
(1)(a) × (b) × (c) ○ (d) ×
(2)(a) ① (b) ② (c) ①
(3)(a) ア 間隔尺度 イ 名義尺度 (b) ③
(4)ア ③ イ ② ウ ③ エ ③ オ ②
(5)スイッチングハブ1と3をつなぐケーブルの破損、ハブ1のハブ3側のポート故障など

第2問

設問答え
問1 (1)0, 1, 2, 2, 1, 0
問1 (2)18回
問1 (3)ア ③ イ ⑦ ウ ⑧ エ ⑩ オ ⑪
問2 (1)0, 1, 2, 2, 2, 1, 0, 0
問2 (2)0, 0, 0, 1, 0, 1, 0, −2
問2 (3)カ ⑧ キ ④ ク・ケ ①②(順不同)
問3 (1)0, 1, 0, 0, 0, −1
問3 (2)コ ④ サ −1 シ ② ス −1 セ ⑧ ソ 1
問3 (3)タ・チ ⑦⑨ ツ・テ ⑧⑩ ト・ナ ③⑤ ニ・ヌ ④⑤(各組、順不同)

第3問

設問答え
問1 (1)(1,1,0), (0,1,1), (1,0,1), (1,0,0), (0,1,0)
問1 (2)[0,1], [0,0], [1,1], [0,1], [1,1]
問1 (3)(0,0,1) と (1,1,1)(理由は解説記事で)
問2 (1)状態遷移図(解説記事で図を掲載)
問2 (2)命令表(解説記事で掲載)
問2 (3)(i) 背理法で証明 (ii) (b₁〜b₈) = (1,0,0,1,1,0,1,0) または (1,0,1,0,0,1,1,0)

大問ごとのポイント

第1問:用語を「説明できる」かが問われる

一見すると教科書の用語問題ですが、丸暗記だけでは苦しいです。きちんと自分の言葉で説明できるかが、得点の分かれ目です。また、(5)のネットワーク障害は記述式で、確認事項から原因を絞り込む推理力が必要です。

【2026年度】電気通信大学「情報」第1問の解説

第2問:累積和を知っていると強い

花が咲く範囲(開花域)を数えるプログラムを、発展させていく流れの問題です。問1は単純な二重ループ、問2は1次元の累積和、問3はそれを2次元に広げる形です。問3は競技プログラミングで「いもす法」と呼ばれる有名な手法で、知らないと最初は戻惑うはずです。でも、小さな表に数字を書き込んで動かしてみれば、仕組みはちゃんと見えてきます。

【2026年度】電気通信大学「情報」第2問の解説

第3問:「逆からたどる」と「理由を書く」

0と1の3つの組で表される8つの点を、命令にしたがってロボットが動きます。この8点は、立方体の頂点と同じです。移動の規則さえつかめば前半は作業ですが、問1(3)はゴールから逆にたどる発想が鍵になります。問2(3)(i)は「仮にこうだとすると矛盾する」という背理法の記述で、ここが一番差のつくところだと思います。

【2026年度】電気通信大学「情報」第3問の解説

本番に向けて、何を練習すればいい?

まず第1問のような知識問題は、用語を覚えるだけで終わらせないようにしましょう。「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明する練習が必要になります。公開鍵暗号なら、「誰の鍵で暗号化して、誰の鍵で復号するのか」を図に描いてみるのがおすすめです。

第2問のようなプログラム問題は、共通テストと同じように「手で変数を追う」力が土台になります。その上で、累積和や二重ループといった定番の考え方を一度たどっておくと、初見でも誘導に乗りやすくなります。

第3問のような問題は、答えだけでなく「理由を書く」練習が必要です。共通テストでは記述がないので、ここは2次試験ならではの対策です。自分の答案を先生に見てもらうのが一番の近道です。

どの大問も、長い問題文から「何を聞かれているか」を読み取る力が土台になります。過去問は時間を計って解き、問題文の条件に線を引きながら整理する練習をしてみてください。

おわりに

電気通信大学の情報は、知識だけでなく「仕組みを自分で動かして確かめる」力を丁寧に見ている問題だと感じました。答え合わせが終わったら、間違えた大問の解説記事もぜひ読んでみてください。

※解答は大学公式の解答例と照合していますが、解説は筆者独自のものです。問題は大学の公式サイトで確認してください。

参考


最新年度の赤本には、直近の過去問と解答・解説がまとめて収録されています。

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