個別試験で「情報」を出題する私立大学まとめ(64校)【2027年度入試】

個別試験で「情報」を出題する私立大学まとめ(64校)【2027年度入試】 まとめ(大学一覧系)

2027年度入試で、大学独自の個別試験に「情報」を出題する私立大学は64校です。共通テスト利用で情報を使える私立大学は400校を超えますが、大学が自分で情報の問題を作るとなると、まだその6分の1ほどしかありません。

個別試験の情報は、共通テストとは出題の細かさも形式も大学ごとに違います。その分、数学や地歴の代わりに情報で受験できたり、情報の配点が半分を占めたりと、情報が得意な人には大きなチャンスになる入試です。この記事では、64校の一覧と、情報の使い方の傾向をまとめます。

64校の全体像

64校のうち、情報が「必須」の方式があるのは6校だけです。残りの58校では、情報は「他の教科と選べる科目の一つ」という扱いです。個別試験の情報は、ほとんどの大学で「情報が得意なら選んでもいい」という一つの選択肢になっています。

地域では関東が24校と最も多く、北海道・東北が11校、九州・沖縄が10校と続きます。近畿は7校、中国・四国は5校、東海は4校、甲信越・北陸は3校です。大学の数の割に、東海や近畿はまだ少ないという印象です。

情報を課す学部は情報系や工学系だけではありません。経済・経営・文・教育・看護・音楽など、幅広い学部で情報を選べる大学もあります。武蔵野大、安田女子大、麗澤大、東北学院大などは、ほとんどの学部に情報を選択科目として入れています。

情報が必須の方式がある6校

情報を必須とする方式は、「情報で勝負したい人のための入試」です。立命館大のように情報を加えた3教科型もあれば、湘南工科大のように情報の1教科だけで受けられる方式もあります。

大学所在地対象の学部情報以外に必要な教科情報の比重
立命館大京都ほか文系:産業社会・経営・総合心理など 理系:情報理工・映像など文系は国語・英語、理系は数学・英語25〜41%
立正大東京文・経済・データサイエンス・地球環境科英語+地歴・公民・数学から1つ
(※3教科のうち、高得点の2教科で合否を判定する方式あり)
33〜50%
湘南工科大神奈川情報なし(情報の1教科型)100%
京都文教大京都総合社会・こども教育・臨床心理なし(論理的思考力を問う型)50%
福岡工業大福岡デジタルメディア数学50%
育英館大北海道情報メディア数学か英語(英語は英語資格)
※面接(必須)
29%

立命館大の「学部個別情報型」は、文系学部でも情報で受験できる、全国的にも目立つ方式です。立正大の「情報受験」は、他の日程とは別に情報を必須にした入試日を設けています。

情報は「何の代わり」になるのか

情報が選択科目の大学では、情報がどの教科の代わりになるかが大事です。2027年度の募集要項から集計した596方式の組み合わせを見ると、大きく3つの型がありました。

いちばん多いのは、国語と英語が必須で、残り1教科を地歴・公民・数学・情報から選ぶ文系の3教科型です。日本史や世界史の代わりに情報を選べるので、暗記科目が苦手な文系の人には一つの選択肢になります。

次に多いのが、数学と英語が必須で、理科か情報を選ぶ理系の3教科型です。物理や化学の代わりに情報で受けられるので、工学系・情報系の学部に多い形です。

3つ目は、必須教科がなく、国語・数学・英語・情報などから好きな2教科を選ぶ型です。得意な教科だけで勝負できるので、情報と英語、情報と国語のような組み合わせも作れます。

情報の比重は、満点の半分(50%)と3分の1(33%)が大半でした。多くの大学で2教科型と3教科型で情報が他の教科と同じ配点になっています。

64校の一覧(地域別)

比重は、その大学の方式のうち、満点に占める情報の配点の割合です。方式によって違う場合は幅で示しています。

北海道・東北(11校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
北星学園大北海道情報科選択25%
北海道情報大北海道情報メディア、総合情報選択48〜91%
北海道武蔵女子大北海道経営選択33%
北海道科学大北海道保健医療、工、情報科、未来デザイン、薬選択33〜50%
育英館大北海道情報メディア必須の方式あり29%
八戸工業大青森デザイン工、先進工、総合情報選択33%
青森大青森ソフトウェア情報、総合経営、薬選択50%
東北学院大宮城人間科、国際、地域総合、工 ほか7学部選択33%
ノースアジア大秋田経済、総合政策選択50%
東北芸術工科大山形デザイン工、芸術選択40%
東日本国際大福島健康福祉、経済経営選択50%

関東(24校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
白鴎大栃木教育、法、経営選択37%
高崎健康福祉大群馬人間発達、健康福祉、農選択33〜50%
平成国際大埼玉情報デザイン選択45%
文京学院大東京・埼玉ヒューマン・データサイエンス選択33〜50%
中央学院大千葉商、法、現代教養選択33〜50%
帝京平成大東京・千葉人文社会、健康メディカル、健康医療スポーツ、共創選択100%
東京情報大千葉総合情報選択50%
麗澤大千葉国際、外国語、工、経営、経済選択33〜50%
和光大東京現代人間、経済経営、表現選択50%
多摩大東京グローバルスタディーズ、経営情報選択50%
大妻女子大東京データサイエンス、人間共生、家政、社会情報選択48%
帝京大東京ほか理工選択33%
慶応義塾大東京・神奈川環境情報、総合政策選択要項で確認
拓殖大東京商、国際、外国語、工、政経選択25〜50%
日本大東京ほか文理選択25〜33%
東京情報デザイン専門職大東京情報デザイン選択25%
東京音楽大東京音楽選択33%
武蔵野大東京アントレプレナーシップ、ウェルビーイング、グローバル、データサイエンス ほか7学部選択25〜50%
立正大東京・埼玉データサイエンス、地球環境科、文、経済必須の方式あり33〜50%
駒澤大東京グローバル・メディア・スタディ、仏教、文、法 ほか3学部選択25〜50%
昭和音楽大神奈川音楽選択33%
東京工芸大神奈川・東京工、芸術選択50〜100%
湘南工科大神奈川工、情報必須の方式あり50〜100%
神奈川工科大神奈川健康医療科、工、情報選択50%

甲信越・北陸(3校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
新潟医療福祉大新潟リハビリテーション、健康科、医療情報経営、医療技術 ほか2学部選択33%
新潟工科大新潟工選択33%
開志専門職大新潟アニメ・マンガ、事業創造、情報選択50%

東海(4校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
南山大愛知理工選択要項で確認
名古屋文理大愛知健康生活、情報メディア選択32〜48%
名古屋経済大愛知人間生活科、法、経営、経済選択50%
名古屋造形大愛知造形選択20%

近畿(7校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
京都先端科学大京都バイオ環境、人文、健康医療、工、経済経営選択25〜33%
京都文教大京都こども教育、総合社会、臨床心理必須の方式あり50%
京都橘大京都デジタルメディア、健康科、工選択33〜50%
立命館大京都ほかスポーツ健康科、デザイン・アート、情報理工、映像 ほか4学部必須の方式あり25〜41%
大阪工業大大阪情報科選択33%
関西国際大兵庫グローバル、心理、情報、教育、経営選択50%
関西福祉大兵庫教育、看護、社会福祉選択50%

中国・四国(5校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
環太平洋大岡山体育、国際経済経営、次世代教育、経済経営選択50%
美作大岡山生活科選択50%
安田女子大広島家政、心理、教育、文 ほか3学部選択33〜50%
徳島文理大徳島・香川人間生活、保健福祉、文、理工、総合政策選択50%
松山大愛媛人文、情報、法、経営、経済選択33%

九州・沖縄(10校)

大学所在地情報で受けられる学部情報情報の比重
久留米工業大福岡工選択48%
九州情報大福岡経営情報選択50%
日本経済大福岡・東京経営、経済選択要項で確認
福岡国際音楽大福岡音楽選択50〜100%
福岡工業大福岡デジタルメディア必須の方式あり50%
筑紫女学園大福岡人文科選択50%
西日本工業大福岡デザイン、工選択45%
長崎総合科学大長崎先端工、工、総合情報選択50%
別府大(前年度の情報)大分国際経営、文、食物栄養科選択48%
第一工科大鹿児島・東京工、航空工選択要項で確認

受験するときの注意

個別試験の情報は、大学によって出題範囲も問題の形式も大きく違います。共通テストのようなマーク式もあれば、プログラムを書かせたり、論理的な思考力を問う問題を中心にしたりする大学もあります。慶応義塾大のように情報Ⅱまで範囲に含める大学もあるので、志望校が決まったら、まず過去問やサンプル問題で出題の形を確かめてください。

また、一覧は2027年度入試の公表情報をもとにした目安です。比重を「要項で確認」とした大学は、理科と情報を合わせて配点するなど、情報だけの配点を示せない方式です。出願の前には、必ず各大学の学生募集要項で確認してください。

まとめ

個別試験で情報を出題する私立大学は、2027年度入試で64校あります。そのうち情報が必須の方式があるのは6校で、残りの58校では、情報は地歴・公民・数学・理科などの代わりに選べる科目の一つです。

個別試験の情報は、「情報が得意なら、苦手な教科を避けて受験できる」入試です。文系なら日本史や世界史の代わりに、理系なら物理や化学の代わりに、情報を選べる大学があります。必須教科のない2教科型なら、情報と英語、情報と国語のように、得意な教科だけで勝負することもできます。

出題の形式や範囲は大学ごとに違うので、気になる大学が見つかったら、まず過去問やサンプル問題で出題の形を確かめてください。出願前には、各大学の学生募集要項で最新の配点と方式を必ず確認しましょう。

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