2025年度から大学入学共通テストに「情報Ⅰ」が加わり、国公立大学の入試でも「情報Ⅰ」をどの程度重視するのかが注目されています。
特に気になるのが、
「情報Ⅰの配点が高い国公立大学はどこ?」
ということではないでしょうか。
そこで今回は、2027年度(令和9年度)の一般選抜を対象に、大学入学共通テストにおける「情報Ⅰ」の配点割合が20%以上となる国公立大学を調査しました。
情報Ⅰを重視する大学を探している受験生は、志望校選びの参考にしてください。
この記事のランキングについて
今回のランキングでは、単純に「情報Ⅰが何点か」ではなく、大学入学共通テスト全体の配点に占める情報Ⅰの割合を比較しています。
計算方法は以下のとおりです。
情報Ⅰの配点割合 = 情報Ⅰの配点 ÷ 大学入学共通テストの配点合計 × 100
例えば、
- 大学入学共通テスト:800点
- 情報Ⅰ:200点
の場合、
200 ÷ 800 × 100 = 25%
となります。
そのため、「情報Ⅰが200点だから高い」という単純な比較ではなく、共通テスト全体の中で情報Ⅰがどれだけ大きな割合を占めているかを見ることができます。
調査対象
今回の調査では、以下の条件に当てはまる入試方式を対象としました。
- 2027年度一般選抜
- 国公立大学
- 前期・中期・後期
- 大学入学共通テストを利用する方式
- 「情報Ⅰ」の受験が必須
- 情報Ⅰの配点割合が20%以上
なお、同じ大学・学部であっても、前期と後期などで配点が異なる場合は、それぞれ別の入試方式として掲載しています。
「情報Ⅰ」が選択科目の場合は除外
今回、情報Ⅰの受験が必須となっている入試方式に絞っています。
例えば、
数学・理科・情報Ⅰから1科目
のように、情報Ⅰを受験するかどうかを受験生が選べる方式は、今回のランキングには含めていません。
「情報Ⅰを重視している大学」を比較することが目的だからです。
2027年度「情報Ⅰ」の配点割合が20%以上の国公立大学
| 順位 | 大学 | 学部・学科 | 日程 | 情報Ⅰ | 共テ合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 愛媛大学 | 工学部 工学科 デジタル情報人材育成特別プログラム | 後期 | 400点 | 1000点 | 40.0% |
| 2位 | 広島市立大学 | 情報科学部 情報科学科 | 後期 | 200点 | 600点 | 33.3% |
| 3位 | 福山市立大学 | 情報工学部 情報工学科 | 後期 | 200点 | 700点 | 28.6% |
| 4位タイ | 愛媛大学 | 工学部 工学科 デジタル情報人材育成特別プログラム | 前期 | 200点 | 800点 | 25.0% |
| 4位タイ | 広島大学 | 情報科学部 | 後期 | 400点 | 1600点 | 25.0% |
| 4位タイ | 広島市立大学 | 情報科学部 情報科学科 | 前期 | 200点 | 800点 | 25.0% |
| 4位タイ | 岩手県立大学 | ソフトウェア情報学部 ソフトウェア情報学科 | 中期 | 100点 | 400点 | 25.0% |
| 4位タイ | 名桜大学 | 人間健康学部 健康情報学科 | 後期 | 100点 | 400点 | 25.0% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 建築学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 理工化学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 情報学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 電気電子工学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 物理工学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 9位タイ | 京都大学 | 工学部 地球工学科 | 前期 | 50点 | 225点 | 22.2% |
| 15位タイ | 京都大学 | 総合人間学部 理系 | 前期 | 25点 | 125点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 恐竜学部 恐竜・地質学科 | 前期 | 50点 | 250点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 恐竜学部 恐竜・地質学科 | 後期 | 100点 | 500点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 看護福祉学部 看護学科 | 後期 | 100点 | 500点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 生物資源学部 生物資源学科 | 前期A | 50点 | 250点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 生物資源学部 生物資源学科 | 前期B | 50点 | 250点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福井県立大学 | 生物資源学部 創造農学科 | 後期 | 50点 | 250点 | 20.0% |
| 15位タイ | 長野大学 | 共創情報科学部 共創情報科学科 | 中期 | 100点 | 500点 | 20.0% |
| 15位タイ | 福山市立大学 | 情報工学部 情報工学科 | 前期 | 200点 | 1000点 | 20.0% |
※配点割合は「情報Ⅰの配点÷大学入学共通テストの配点合計×100」で算出しています。
※同率の場合は同順位としています。
1位は愛媛大学「情報Ⅰ」が40%
今回最も高い割合となったのは、愛媛大学 工学部 工学科 デジタル情報人材育成特別プログラムの後期です。
大学入学共通テストの配点1000点のうち、情報Ⅰが400点。
つまり、
400 ÷ 1000 × 100 = 40.0%
となります。
共通テストの配点のうち、4割を情報Ⅰが占めることになります。
同プログラムは前期でも情報Ⅰが200点、共通テスト800点で、配点割合は25.0%。
前期・後期のどちらも、情報Ⅰの比重が大きい入試方式です。
2位は広島市立大学 情報科学部・後期
2位は、広島市立大学 情報科学部の後期です。
共通テスト600点のうち、情報Ⅰが200点。
200 ÷ 600 × 100 = 33.3%
となります。
情報科学を学びたい受験生にとって、情報Ⅰの学習が合否に大きく影響する入試方式の一つといえるでしょう。
前期でも情報Ⅰは200点で、共通テスト800点中25.0%を占めています。
3位は福山市立大学 情報工学部・後期
3位は、福山市立大学 情報工学部 情報工学科の後期。
共通テスト700点に対して、情報Ⅰは200点です。
200 ÷ 700 × 100 = 約28.6%
となります。
前期も情報Ⅰが200点で、共通テスト1000点中20.0%。
前期・後期ともに20%以上となっています。
25%の大学も5つ
25.0%となったのは、次の5つです。
- 愛媛大学 工学部 デジタル情報人材育成特別プログラム・前期
- 広島大学 情報科学部・後期
- 広島市立大学 情報科学部・前期
- 岩手県立大学 ソフトウェア情報学部・中期
- 名桜大学 人間健康学部 健康情報学科・後期
つまり、これらの入試方式では、共通テストの4分の1が情報Ⅰということになります。
「情報Ⅰが200点」という大学だけを見ると配点の大きさに目が行きますが、共通テスト全体に占める割合で見ると、大学ごとの違いがより分かりやすくなります。
京都大学工学部では情報Ⅰが22.2%
特に注目したいのが、京都大学工学部です。
以下の6学科で、情報Ⅰの配点割合が22.2%となっています。
- 建築学科
- 理工化学科
- 情報学科
- 電気電子工学科
- 物理工学科
- 地球工学科
いずれも、
情報Ⅰ 50点 ÷ 共通テスト225点 × 100 ≒ 22.2%
です。
情報Ⅰそのものの配点は50点ですが、共通テスト全体が225点に圧縮されるため、割合で見ると20%を超えます。
「情報Ⅰは100点だから高い、50点だから低い」と単純に判断するのではなく、共通テスト全体の配点を確認することが重要だと分かります。
20%ちょうどの大学も多数
情報Ⅰの配点割合が20.0%となる入試方式も複数ありました。
例えば、
- 京都大学 総合人間学部 理系・前期
- 福井県立大学 恐竜学部・前期
- 福井県立大学 恐竜学部・後期
- 福井県立大学 看護福祉学部 看護学科・後期
- 福井県立大学 生物資源学部 生物資源学科・前期
- 福井県立大学 生物資源学部 創造農学科・後期
- 長野大学 共創情報科学部・中期
- 福山市立大学 情報工学部・前期
などです。
「情報Ⅰの配点が高い=情報Ⅰだけ勉強すればよい」ではない
注意したいのは、情報Ⅰの配点割合が高い大学だからといって、情報Ⅰだけを勉強すればよいわけではないということです。
例えば情報Ⅰが共通テストの25%を占める場合、残り75%は国語・数学・英語・理科・地歴公民などの科目で構成されます。
したがって、志望校を決める際には、
- 情報Ⅰの配点
- 情報Ⅰ以外の科目の配点
- 個別学力検査の科目・配点
- 必須科目と選択科目
- 前期・後期など日程ごとの違い
まで確認することが重要です。
志望校選びでは「情報Ⅰの配点割合」に注目しよう
2025年度から始まった共通テスト「情報Ⅰ」は、大学によって配点や扱いが大きく異なります。
同じ200点でも、
- 共通テスト1000点中200点 → 20%
- 共通テスト800点中200点 → 25%
- 共通テスト700点中200点 → 28.6%
- 共通テスト600点中200点 → 33.3%
と、重要度は変わります。
そのため、大学を比較するときには、
「情報Ⅰは何点か?」だけではなく、「共通テスト全体の何%なのか?」
を見ることがポイントです。
特に情報Ⅰを得意科目にしたい受験生にとっては、こうした配点割合は志望校選びの一つの材料になるでしょう。
まとめ
今回は、2027年度一般選抜の国公立大学について、大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の配点割合が20%以上となる入試方式を調査しました。
今回の上位は、
1位 愛媛大学 工学部・後期 40.0%
2位 広島市立大学 情報科学部・後期 33.3%
3位 福山市立大学 情報工学部・後期 28.6%
となりました。
また、25.0%の大学が複数あり、京都大学工学部の6学科も22.2%となっています。
ただし、今回のランキングはあくまで「共通テストの配点に占める情報Ⅰの割合」によるものです。
実際に志望校を決める際には、情報Ⅰの配点だけでなく、個別学力検査や他教科の配点、科目指定なども含めて確認しましょう。
そして、入試科目・配点は変更される可能性があります。
出願する際には、必ず各大学が公表する最新の募集要項・入試要項を確認してください。
共通テストだけでなく、個別試験でも「情報Ⅰ」を課す大学があります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

コメント