共通テストで新たに導入された「情報Ⅰ」。まだ出題傾向が安定していないため、どのように対策すればよいのか悩む受験生も多いでしょう。
「藤原進之介の ゼロから始める情報I」は、情報Ⅰを勉強し始めた受験生に人気の参考書です。この記事では、良い点だけでなく実際に指摘されている注意点も含めて、特徴と正しい活用方法を詳しく解説します。
書誌情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 藤原進之介(大手予備校 情報科講師) |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年3月17日 |
| 価格 | 1,650円(税込) |
| ページ数 | 354ページ |
| 判型 | A5判 |
「藤原進之介の ゼロから始める情報I」の特徴
教科書の要点を1冊でまとめた網羅型参考書
この参考書は、共通テスト「情報Ⅰ」に必要な知識を丁寧に解説しています。全4章・51節で構成され、各節の冒頭では「この節の目標」が示されます。1回15分の映像授業を受けているような構成になっています。
特徴的なのが、たとえ話を使った解説です。公開鍵暗号方式は「南京錠」に、プロトコルは「郵便物のやり取り」に、例えて説明されてます。抽象的で難解な用語をイメージしやすくされています。
多くの受験生に支持されている実績
発売から1年で3万部を突破し、続編として問題集『ライバルに差をつける 情報I 鉄板の100題』も発売されるなど、シリーズとして展開している人気参考書です。この参考書のみを使って共通テストで8〜9割取れたという声も多く見られます。
購入前に知っておきたい注意点
良い評価が多い一方で、実際の読者レビューには次のような指摘もあります。購入前に押さえておくと、自分に合うかどうか判断しやすくなります。
演習量はやや少なめ
354ページというボリュームに対して、章末の練習問題は少なめです。これ一冊だけで共通テスト当日を迎えるには、演習量が足りないと感じる受験生もいます。問題演習は別の教材で補う方が良いでしょう。
口語体の文章が合わない人もいる
「〜だよ」「〜だね」といった話し言葉での解説は、「講義を受けているようで読みやすい」と好評な一方、「幼稚に感じる」「回りくどく感じる」という声もあります。書店で実際に数ページ読んでみて、文体が自分に合うか確認するとよいでしょう。
「藤原進之介の ゼロから始める情報I」の正しい使い方
① まずはしっかり読む
節ごとに書かれている目標の達成を意識しながら、「ゼロから解説」のパートを丁寧に読みましょう。文章だけでなく、図もあわせて確認することが理解の助けになります。
② まとめを覚える
各節末の「まとめ」は付属の赤シートで隠せるようになっています。用語を覚えるまで繰り返し確認しましょう。共通テストでは覚えた知識を初見の問題文にあてはめて読み解く力も問われます。暗記だけで終わらせず、問題で使える知識にしましょう。
③ 練習問題に取り組む
各章末の練習問題は、解答・解説がすぐ下に載っているため、一問ごとに答え合わせをしながら進めるとよいでしょう。全問正解できるようになるまで繰り返し取り組むのがおすすめです。
こんな人にオススメ
情報Ⅰの勉強をこれから始めようと思っている人
情報Ⅰの範囲を網羅しており、1冊で全体像をつかめます。学校の授業についていけなかった人や、独学・学び直しをしたい人にも向いています。
情報Ⅰをゼロから丁寧に理解したい人
たとえ話が豊富で、じっくり理解を積み上げていきたい人には特に相性がよい参考書です。一方で、すでにある程度知識があり効率よく演習量をこなしたい人には、あまり向かないでしょう。
まとめ
「藤原進之介の ゼロから始める情報I」は、基礎から丁寧に学べる、情報Ⅰの入門書として実績のある参考書です。豊富なたとえ話でイメージをつかみながら学習を進められる一方、誤植や演習量の少なさといった注意点もあるため、それらを理解した上で他教材と組み合わせて活用するのが効果的です。
情報Ⅰの対策の第一歩として、まずは本書で全体像をつかみ、問題演習は別教材で補いながら、共通テスト本番に備えましょう。

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