理系じゃなくても大丈夫?文系から目指せる“情報学部”

理系じゃなくても大丈夫?文系から目指せる“情報学部” 情報学部への進路選択

こんにちは。情報科の未来予想図です。

今日は、情報学部に興味があるけれど、「理系じゃないと無理かな…」と不安に思っている人に向けて、進路選びのヒントをお届けします。

「パソコンに触れるのは好きだけど、理系は苦手…」

「SNSやアプリの仕組みに興味があるけど、プログラミングって難しそう」

そんなふうに感じている人にこそ、ぜひ読んでほしい内容です。

実は、文系からでも目指せる情報学部はたくさんあります。

今回は、情報学部のタイプや大学ごとの特徴をわかりやすく紹介しますね。

情報学部ってどんなところ?ざっくり解説!

まずは、「情報学部って何を学ぶところ?」という疑問から解決しましょう。

「情報=プログラミング」だと思っている人も多いかもしれませんが、それだけではありません。

情報学部では、社会の中で“情報”がどう活用されているのか、どう使えば便利になるのか、どんな仕組みで動いているのかを幅広く学びます。

たとえば――

  • 情報技術が社会に与える影響
  • インターネットやSNSを正しく安全に使うための考え方
  • SNSや動画などを使った情報発信の仕方
  • SNSやメディアの情報分析
  • デザインやユーザーインタフェースの考え方
  • 社会の課題をデータから分析し、解決策を考える力
  • ネットワークやセキュリティ
  • アプリやソフトの設計・開発
  • ビッグデータの読み解き方

など、私たちの生活や社会とつながる内容がたくさんあります。

文系の人にも関係のある分野がたくさんあるんですよ。

タイプ別!情報学部の分類【文系にもチャンスあり】

情報学部には、学ぶ内容や入試の傾向によって、大きく3つのタイプがあります。

ここでは、それぞれの特徴と、代表的な大学をご紹介します。

理系中心タイプ(数学・理科が得意な人向け)

このタイプは、プログラミングやアルゴリズム、AIやロボット工学など、理系色の強い内容が中心です。

高校の数学や物理が得意な人に向いています。

例:

  • 京都大学 工学部 情報学科
  • 慶応義塾大学 環境情報学部
  • 名古屋大学 情報学部

入試科目: 数学・理科が必須の場合が多いです。

文理融合タイプ(幅広い力が活きる)

数学的な思考も使いますが、それだけではありません。

情報と社会、経済、教育などをつなげて考える力や、コミュニケーション・プレゼン能力も求められます。

将来の進路も幅広いのが特徴です。

例:

  • 名古屋大学 情報学部
  • 筑波大学 情報学群
  • 大阪公立大学 現代システム科学域

入試科目: 数学ⅠA+国語・英語など、文系寄りの入試方式もあります。

文系寄りタイプ(文系科目中心でOK)

社会や人とのかかわりを中心に、“情報をどう伝えるか”や“情報のリテラシー”を学ぶタイプです。

プレゼンテーション、マーケティング、メディア研究なども含まれます。

例:

  • 明治大学 情報コミュニケーション学部
  • 関西大学 総合情報学部

入試科目: 英語・国語・社会中心の入試でも受験可能なところが多く、文系の人にとって現実的な選択肢です。

文系こそ“情報学部”へ行くべき理由

「でも、数学や物理を学ばないと情報学部の授業についていけなくなるのでは?」

そう思っている人もいるかもしれません。

けれど、実際には文系の力が必要とされる場面もたくさんあります。

たとえば:

  • チームでの開発や企画には、コミュニケーション力や企画力が必須
  • プレゼンテーションや資料作りでは、伝える力や文章力が必要
  • 情報を“誰に・どう届けるか”を考えるのは、まさに文系的な視点
  • UX(ユーザー体験)や情報デザインは、人の気持ちに寄り添う力が大事

社会のあらゆるところで「情報」が使われている今、文系的な発想や感性が情報の世界でも重要になっているのです。

文系からでも情報学部を目指すには?

「よし、情報学部に興味が出てきた!」という人は、今のうちにできることから少しずつ準備しておきましょう。

数学の基礎をしっかり
→ 情報学部では、入試や大学での授業に数学の考え方が必要になることがあります。高校数学はしっかり勉強しておきましょう。

高校の授業「情報Ⅰ」を大切に
→ 情報の基礎はすべてここにあります。コンピュータの仕組みやデータ活用の基礎、簡単なプログラミングなどをしっかり理解しておきましょう。

大学のサイトやパンフレットで学べる内容を見てみよう
→ 同じ情報学部でも大学によって学ぶ内容はかなり違います。気になる大学を比較すると、それぞれの大学の特徴がわかります。

おわりに:情報学部は、未来の社会をつくる場所

これからの社会では、どんな分野に進んでも「情報」と切り離すことはできません。

医療、教育、ビジネス、デザイン、メディア…あらゆるところで“情報”が活かされています。

「文系だから」とあきらめる必要はありません。

むしろ、情報を人に伝える力や、社会とつなぐ視点を持つ文系の力こそ、情報の世界で活きる時代です。

まだ自分の進路に迷っている人も、まずは「ちょっと気になるかも」という気持ちからでOK。

これからたくさんの可能性に出会える高校生の今、情報学部という選択肢を、心の中にそっと置いておいてくださいね。

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